Nishikien.com 茶専門店 錦園石部商店  店主 石部健太朗(日本茶インストラクター#02-0362) お茶にまつわる様々な事柄。〜owner's talk〜  
titel 中生品種と晩生品種(2)
やぶきた(中生)
2005/05/03

おくひかり(晩生)
2005/05/03
 4月26日のowner's talkでご紹介したのと同じ茶園の画像です。7日を経過し、だいぶ雰囲気が変わって来ました。摘採時期の違いを感じて頂けるのではないでしょうか? 
  • 同一産地(静岡市)
  • 同一生産家

 の茶園画像です。


「おくひかり」は「やぶきた」と「静Cy225(中国種)」の交雑から選抜された品種です。同じ栽培条件の「やぶきた」と比べて5〜6日摘採が遅い晩生種になります。(晩生のため霜害を回避しやすいとされます。)




在来の茶園
なんとも賑やかです。
2005/05/03
 

 今でこそ、品種の導入は当たり前になっていますが、杉山彦三郎氏の時代は「良茶」は混植でこそ生み出されるなどといわれていたそうで、品種導入の重要性を理解してもらうには並々ならぬ困難がともなったとのこと。※摘採方法、製茶方法(摘み採りは「手摘み」製造は「手揉み」による製茶がまだまだ一般的な時代)が現代とは大きく異なっていたこともその理由のひとつでしょうね。

静7132
紅い芽のお茶です。
2005/05/03

 静岡の山間へいくと実はまだまだ在来の園がそこかしこに見受けられます。黄色であったり、赤かったりととてもにぎやかな色合い。これはこれで個性豊かなその土地ならではのお茶になるのではありますが。

2005年5月3日 石部健太朗



良い道具による充実のティータイム


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