〜華美にならず、シンプルで美しく。〜
愛知県常滑。滑らかな焼き締めの肌合いが特長の陶器の産地です。 「お茶をおいしくいれる道具としての急須は?」お茶をいれる事を仕事にしている私の知識と、常滑の職人の技術とをゆっくりと時間をかけて融合させたい。錦園と窯元との交流のなかで、この急須は生まれました。
手触り、軽さ、使いやすい持ち手の長さ、とても細かい陶製の茶漉し。そして、「常滑の急須は、窯元を出る時は半人前で、使う人の手元で一人前に育つんですよ。」の言葉どおりに使うたびに、少しずつ色艶を深めていきます。
この急須はひとりの職人の手による「ろくろ引き」の手作り。それゆえに厳密に同じものはひとつとしてありません。でもひとつ、ひとつは同じコンセプトで生み出されています。お茶への想い、焼物への想いが形になったひと品です。
急須を手にして、「常滑の街へ行きたいな。」と思ってくださったり、はいったお茶から茶産地への思いをめぐらせたりしてもらえたならなによりです。