Nishikien.com 茶専門店 錦園石部商店  店主 石部健太朗(日本茶インストラクター#02-0362) お茶にまつわる様々な事柄。〜owner's talk〜 
titel 荒れた茶園・茶と人の関係。
日本平付近
※中心の樹は茶ではありません。
 新茶シーズンです。「野にも山にも・・・」緑が美しく茶園は一種の造形美と新芽のエネルギーを感じます。

 美しいお茶の樹。伊勢丹でのイベント中もディスプレイされた穂を見て、多くの人が

「お茶ってこんなに綺麗な樹なんですか!?」

と驚いていました。よく目にする茶の樹はかまぼこのような丸い畝ですから、自然仕立てを見ると確かにお茶には見えないかもしれません。

放任の茶園
 でも、この美しさは人が丹精をしてこその姿です。山や里をまわっていると、あちらこちらに見られるのが人が手放してしまった放任の茶園。防除もされず放置されてしまっている姿はなんとも痛々しいものです。

 茶は「天・地・人」の賜物である。と石部は思っています。そのどれが欠けても良いお茶にはなりません。人と出会い、茶は「茶」となった。

 茶は工芸作物とされます。天と地と人が育み、人がさらに手をいれて生み出す農作物。そして、人を介して人が楽しむ嗜好品。なんとドラマチックなものであることか。

 

※「工芸作物」= 収穫後、製造・加工など比較的多くの過程を経て利用される作物。

2005年4月29日 石部健太朗



良い道具による充実のティータイム


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