テーマ
  1. 日本茶のいろいろな愉しみ方を知っていただく
  2. ホテルといういわば非日常的な空間で日本茶に接していただくにはどうしたらよいのか
  3. お茶にちなんだ料理を楽しんでいただく
  4. 有料でセミナーをおこなう(持ち出しはしたくない)

    2.3.4.については主催者のテーマ

認定番号
01-0030
報告者名
上野俊輔
スタッフ
3人の共催で1人が1コマを担当し、その際残る2人が助手となった。
活動日時
13/10/14 8:00〜15:30
主 催 者
池田和弘(01−0019)上野俊輔(01−0030)太田宏一(01−0040)(50音順)
会  場
焼津市ホテル松風閣
対 象 者
一般消費者(会費7000円・内訳 食事5250円・セミナー代1750円)
参加人数
12人
使用資料
(教材)
  • 藤枝市蔵田産の高級煎茶50g各テーブル分(3)

    (以上は上野が担当した時間に限る)

使用資料
(器具)
  • ポット (3)
  • 急須  (6)
  • 湯呑み(12)
  • 茶こぼし(3)
  • 茶匙  (3)
  • ミネラルウオーター(少量)

    (以上は上野が担当した時間に限る)

スタイル
セミナー
概 要
    参加者は、前の時間でお茶を淹れることに積極的になっているので、使用するお茶が100g3000円のお茶であることだけを説明し「このお茶を淹れてみてください。失敗しても構いません。時間内なら何度でも挑戦してください。」と促す。大方の参加者が湯量と浸出時間の調整に悩みうまくいかない。「渋い、きつい」の感想が出る。ある参加者が「あと味が甘い」と言った。そこで時間切れ、3コマ目のフリータイムに持ち越しとなった。
    さてフリータイム、あるテーブルの4人に先ほどのお茶をインストラクターが淹れてみる。極少量を3〜4滴ほど、「これは旨い」で何とか面目躍如。
質問内容
  1. これは手揉みのお茶ですか?
  2. 黄色く出て見た目でおいしくないのではと感じますが。
  3. このお茶をどうしたらおいしく飲めますか?
質問への対応
  1. 「機械で揉んだものですが、このお茶は高等な技術無くしてはできないお茶です。生産者の生産意欲を駆り立てるためにも常時とは言いませんが高級茶も飲んでいただきたい。」
  2. 「おいしいお茶の水色がすべて濃緑であるとは限りません。一昔前は金色透明が一番であるともいわれていました。」 
  3. 「一朝一夕に会得できるものではないと思います。毎日同じお茶を淹れてとことん付き合ってみてはいかがでしょうか?しばらくすると、ご自分のお好みの淹れ方がお分かりになると思います。基本的なことは今日お話しましたが、おいしいと思う味や香り(水色も)はご自分が一番知っているはずです。そこから次はどなたかのためにおいしく淹れてみようにつながっていくのでは?(答えながら汗・・・)」
感 想
    当日は好天で、ホテルの部屋からは駿河湾が見渡せました。こんなリッチな場所で「安いお茶でも淹れ方次第でこんなにおいしくなります。」は、やりたくありません。是非とも参加者に高級煎茶をおいしく淹れられるようになっていただきたく担当時間のテーマを決めました。時間に制限があったので十分とはいえませんが何とか言いたいことは話せたかと思います。資料のお茶は参加者のお土産になり、また挑戦していただけたことと思います。
    さて、主催者のテーマについて少々。お茶料理といってもホテル側との関係もまだ薄い中で、いろいろと注文はつけられませんでした。こと和食ともなるとお茶はあまり主役にはなりえないのではないかと言う感想を持ちました。洋食では静岡市内のホテルがやっていますね(まだ試食したわけではありません)。しかし当日の昼食は参加者にとっては好評で参加の動機でもあったようです。昼食を間にはさんだのは我々にとっても時間的余裕を与えてくれました。またホテルの良い点は使用した茶器などの洗浄をお願いできることで、水屋のことを気にせずできました。少人数で催し物をやる場合に限らず、参加したインストラクター全員がセミナーのテーブル付近に待機できるのは素晴らしいことだと思います。最後に参加費についてですが、今回もやはり持ち出しはないまでも、利益は出ませんでした。しかしホテル側との関係(松風閣は新茶シーズンに合わせお茶のプランがあるようです、インストラクターは売り込みのチャンス)も端緒についたことですし、何よりも参加者がまたこんな企画をしてほしいと言ってくれたことが収穫でした。


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