テーマ
「美術館でお茶」
認定番号
02-0362
報告者名
石部健太朗
助  手
三角真恵子(02−434)大塚喜美江(01−043)
活動日時
13/06/17 9:00〜16:30
主 催 者
静岡県(茶振興室)、日本茶インストラクター静岡支部
会  場
「芹沢美術館」
対 象 者
美術館の来場者
参加人数
180人程度
使用資料
(教材)
前日に同じ

水出し茶用のくき茶150g程度
自分が普段使用している道具類
急須1.8×3
左手用急須1.8号×1
一人用急須0.5号×8
湯のみ×10

氷保存用クーラーケース
ポット
茶匙
カレースプーン(計量用)
お盆
懐中時計
ETC
使用資料
(器具)
前日に同じ
+茶産地説明の地図等
スタイル
その他
概 要
来場者が美術工芸を鑑賞しながらお茶で一服、ちょっとした知識も得られるというような設定で開催
質問内容
  1. 轆轤(ろくろ)で作られた急須の見分け方は?
  2. 本山茶産地はどこですか?
  3. お茶を美味しくいれるにはどうしたらいいのでしょう?
質問への対応
  1. 急須の胴の内側に残る筋状の痕や、注ぎ口先端の広がりなど、轆轤の手作りで無ければ出来ない造型についてをお話しさせて頂きました。(後から質問者の方が陶芸家でいらっしゃることを伺ってヒヤリとしました。)
  2. どちらからおいでになったかを伺った後、ご用意した地図で場所の説明。
  3. まず、第一に『ざわざわした気持ち』で煎れない事ですとお話しさせて頂き、その後、湯温、いれ頃となった時の茶葉の形状、回し注ぎ、良い急須の選び方などをお話しさせて頂きました。
感 想
    反省点と感想

  • 失敗点として喋り過ぎがありました。お話しさせて頂く内容が広がり過ぎてしまい、お客様が席を立つタイミングをとり難くしてしまった感があります。ポイントを絞りつつ興味深い内容をお話させて頂くべきでした。又、この点はスタンドプレー的な面を持ち、当日の担当者間においてコンビネーションの取れた状態とならなかったのではと心配されます。

  • 本日は気温の上昇が想像されたので冷茶(水出しのくき茶)をご用意させた頂きましたが、もう少しちゃんと打ち合わせをさせて頂き、鈴木さんの御迷惑とならないように心掛けるべきでした。(ただ、外気温や季節にあわせたお茶の選択はすべきだと思います。)

  • 飲み終わった後の器を下げるタイミングなど煎手と洗い手とのバランスが取れない面が何度か見受けられました。この点は打ち合せ不足を感じます。

  • 美術館についての情報をちゃんと頭に入れておき、展示品の素晴らしさや建築家のお名前、その後も美術館へ足を運びたくなるような情報の提供をすることは大切だと思われます。(晴れの日で有れば、雨の日の風情豊かな様子や、次回からはじまる展示内容についての期待度等)

  • インストラクション技術についての学習内容にも有りましたが、はじめの数分で出身地やお好みのお茶の味等々、相手の情報をできる限り、手にいれ、話題に広がりを持たせつつ、お茶の愉しみ方(入れ方では有りません。)を伝えて行く事が大切なように思います。
    最終的に、『ただ美味しいお茶が飲めた』と言うだけではない『何か』をお持ち帰り頂くという事にもっと真剣に取り組むべきなのではないでしょうか?
    きつい言い方を敢えてさせて頂けば、ただ、『お茶をいれるのが上手』ではお茶汲みとなんら変わらないのでは?通り一辺倒のお茶の入れ方や周辺知識の他にそれぞれが『得意分野』を持つ事が大切だと私は考えています。広く浅くの知識はもう十分、認定試験前の勉強をしているのですから、更に深い自分にしか無い『力』を手にする事を考えるべきでしょう。

  • 全日を通じ、芹沢美術館へお邪魔させて頂きロケーションの素晴らしさを再認識致しました。
    今回、クレーム等がございました場合、内容について真摯に受け止め、改善を期し、ぜひとも『次回開催』に繋げて頂きたいと思います。この点につきましては支部長、他役員の方々の御尽力の程を何卒お願い致します。

    開催中、水屋での声の大きさや、写真撮影など他のインストラクターの方々に御迷惑をお掛けした事も多々有ったかと思います。この場をお借りしてお詫び申し上げます。


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