テーマ
「美術館でお茶を」
認定番号
02-0385
報告者名
近藤なお
助  手

活動日時
13/06/12 10:00〜15:00
主 催 者
静岡県(茶振興室)、日本茶インストラクター静岡支部
会  場
「芹沢美術館」
対 象 者
美術館の来場者
参加人数

使用資料
(教材)
特になし「世界お茶まつり」「静岡茶」「駿府本山茶口切りの儀」のパンフレットを自由にとれる場所に用意。
使用資料
(器具)
  • 本山茶
  • 急須       (7)・・うち2つは持参
  • 湯冷まし     (2)
  • 茶碗      (30)
  • 茶托     (20?)
  • 大さじスプーン  (1)
  • 建水       (1)・・プロデューサーの尾村さんが用意
  • 電気ポット    (2)
  • お盆       (4)
  • 茶巾       (3)
  • 盆巾       (3)・・持参
  • 茶殻用ザル&バケツ(1)
  • 洗い桶      (1)・・持参
  • スポンジ     (1)・・持参
  • 水きりカゴ    (2)
  • エプロン     (2)


以下、プロデューサーの尾村さんが用意

  • お茶を入れるカウンター      (1)
  • お客さま用の机          (1)
  • 茶器の下に敷く長い布       (1)
  • お茶を入れる作業をする場所に敷く布(1)
スタイル
その他
概 要
来場者が美術工芸を鑑賞しながらお茶で一服、ちょっとした知識も得られる、という設定。場所は展示室から入りやすいようドアを開放した中庭を望める貴賓室で、大きめの机と数人が座れる椅子が用意されました。

お茶は部屋の一角のカウンターでいれ、お客さまの所までお運びします。

6/12(火)〜17(日)、1日2名の日本茶インストラクターが担当。

お茶をいれるカウンターはそんなに広くないので、交代で1人がお茶をいれ、もう1人はアシスタント的にお茶をお出ししたり片付けたりしました。

質問内容
  1. 本山茶ってどこのお茶ですか?
  2. お水は何か特別なものを使っているんですか?
  3. 温度によって、お茶の味って変わるものなんですか?
  4. 手揉みを見ていると細くよるが意味はあるんですか?
  5. (お出ししたお茶について)これはいくら位のお茶なんですか?
  6. お茶のおいしい入れ方を教えてください。
  7. 日本茶インストラクターになるために、どこか学校に通ったんですか?
  8. 日本茶インストラクターの試験では、どこの産地かあてる問題もあるんですよね?
質問への対応
  1. 静岡の安倍川、わらしな川上流の山のお茶です。香りに特徴がありますので、ぜひ香りもお愉しみください。」と説明しました。
  2. 「特別な水は使っていません。こちらの美術館の水道水です。地域によってはお水があまり美味しくない所もありますので、その場合は、沸騰した時にやかんの蓋をはずして3〜5分、沸騰させ続けてください。」と説明しました。
  3. 温度によって抽出される成分の違いを説明しました。午後は時間に余裕があったので、実際に熱湯でいれたものと比べていただきました。
  4. 細くよると、それだけ空気に触れる部分が少なくなるので保存によいことを説明しました。又、手揉み茶はお茶の風味を閉じ込めつつ、お茶の中に残った水分(心水)を取り除こうとした結果として『針のような形』になります。
  5. 「今年の新茶で、100グラム1500円位のお茶です。」と答えました。
  6. 時間に余裕があったので、お茶の入れ方をひと通りインストラクションしました。
  7. 学校はなく、通信教育があることを説明しました。
  8. 実技試験の内容について説明しました。
感 想
  1. 初日ということで午前中はTV等の取材が入り、バタバタしました。他のインストラクターさんが様子を見に来てくれてお手伝いやアドバイスをいただき助かりました。午後は比較的ゆっくりなペースでした。
  2. お客さまは「美味しい」と飲んでくれました。特に県外からのお客さまも多く、美術館に来たら静岡茶も飲めたと喜んでいただけてよかったです。中にはお茶に興味があり、朝、テレビでこのイベントを知っておでかけくださったというお客さまもいらっしゃいました。
  3. 電動ポットだったのでポットの味が気になりました。2回沸騰させ、使うときはポットの口の部分のお湯(茶碗1杯程度)は捨てました。
  4. お茶をお出しするときに「本山茶です。」と声をかけることで会話のきっかけをつくりました。無言で出すより、少しお話した方がお客さまがリラックスするように感じました。
  5. 美術館ということで、お客さまにとっては美術鑑賞がメインです。鑑賞の合間にちょっと一息して美味しいお茶が飲めたら、残りの鑑賞も元気よくできるし、遠方からのお客さまだったら「静岡なんだな」って土地も味わうことができます。今日は取材が入りバタバタしてしまいましたが、お茶を飲む空間が、美術館に自然にとけこんだ空間になったらすばらしいなと思います。これからインストラクションされる方、がんばってください。


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