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<無農薬・有機栽培茶について> 石部の考える「食の安全」は単純に「消費者の健康被害を防ぐ事」ではありません。なぜなら「食を生み出す環境、その生産の現場にいる人達の安全」も含めて「食の安全」は語られるべきものだからです。山間地で生産されるお茶のほとんどは慣行の生産(これまでの農薬を含む資材を使用した農法)であっても基準を守って作業をすれば、農薬の残留基準を上回ることはまずありません。そして農薬の残留検査は皆さんが口にするお茶の「浸出液」でされるのでは無く、「茶葉」を粉砕してから検査をされます。浸出液での検査では残留成分が検出されることはまず無いでしょう。現状の方法であったとしても消費者の安全は確保されているのです。 それであったとしても「無農薬・有機栽培」は進めていかなくてなりません。なぜなら、農薬による健康被害を受けるのはお茶を生産する茶農家に他ならないからです。永年性の農作物である「茶」はその土地で数十年にわたり栽培をされます。どんなに美しい光景であっても単一の作物が大量に育成されている光景はそれだけで不自然な姿であることを忘れてはいけません。環境についてをいうのであれば、お茶に限らず多くの農作物はその存在自体が環境負荷であるのです。農薬と多量な化学肥料の使用によって、その土地の「生命の輪」は多かれ少なかれ断ち切られて単純化します。単純化した生命の世界はたやすく崩壊を迎えます。 石部はお茶が大好きです。お茶を通して多くの人と出会えました。これからもお茶とともに生きて行きたいと思っています。人に楽しさや喜び、素敵な時間を与えてくれるお茶。永く人の傍らにおいておきたいものです。お茶が人の健康被害と環境負荷の上になりたつものであっていいはずはありません。生産の現場を守り、出来るかぎり環境への負荷を減らし、末永くお茶づくりを続けていけるようにする。このことは結果的に、消費者の元に届くお茶の安全性へと繋がります。無農薬・有機栽培はブランドではありません。「食」と「農」を考えた時、みんなの笑顔の為に歩んでいかなくてならない未来なのです。 無農薬・有機栽培はまだ確立された技術ではありません。生産者(茶農家)、製茶問屋、石部のような専門店、そしてお客様。みんなで一緒に育てていければと願っております。 錦園店主 石部健太朗 |
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環境負荷を減らし、永年的に良茶を生産するには無農薬・有機栽培しかないと石部は考えています。現状において慣行の農法から無農薬・有機栽培への転換は品質や収量の面で生産家への負担が大きいとされます。しかし、無農薬・有機栽培であってもすばらしいお茶が出来ています。 | |||||||||||||||||||||||
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