日本茶専門店 錦園石部商店
titel
本山の最深部、大間の在来
大間の在来茶園
大間の在来茶園
owner's talkにて時折ご紹介させて頂いている「在来(ざいらい)」のお茶。緑茶の事典を覗いてみると「品種化された茶樹以外の茶樹一般をさしていう。昔からある茶樹を一括していう表現で、実際は雑多である。〜以下略〜」とあります。さてこの「在来」ですが古い産地である静岡の山間にはまだ結構、残されています。画像は標高にして実に900m近い山間の産地「大間(おおま)」(※本格的な摘採が始まったのがなんと5月29日という遅場所。)の在来です。
本山最深部の茶産地のひとつ「大間」
楢尾から大間へ向かう林道から撮影。
楢尾から大間へ向かう林道の道しるべ。「これより みぎ 大ま」と読めます。
樹齢は約50年以上。 在来の園は亀の甲羅のような茶園を直線状の畝に直した園やその土地のやぶきたから実をとって植えた園などがあります。近寄って見てみると園地での姿は色とりどり。摘採前から複雑なブレンドになっているともいえます。
その土地で生まれた茶の実を植え育て、生き残ってきたお茶達。ある意味、その土地ならではのお茶としてこれ以上のものは無いのかも知れません。
2006年06月10日 石部健太朗
owner's talk 一覧
(c) Nishikien. ALL RIGHTS RESERVED.