石部がお茶屋になりたての頃、生産家と出来たお茶についての欠点等を話していて「そうかあ、じゃあ又、来年やってみよう。」と事も無げにいわれた事があります。目の前には品種限定でたった1回分(約5kg)しか作れなかった荒茶。(実にほんの10時間前までは生葉でした。)お茶の事が分からず、日々焦っていた石部にとって一瞬めまいを覚えるような気の長い話しに感じたのを覚えています。でも、まさにそうなのです。
同じ葉は本質的には2度と無く、一度一度が「最初で最後」の繰り返し。それでいながら人があきらめない限り必ず、もっと良いものを作るチャンスはやって来る。このことに気がついた時、なにか気分がとても楽になりました。
今年もちゃくちゃくと魅力的なお茶が揃いつつあります。23日より錦園サイト内での販売のお茶は少しの間お休みを頂きリニューアル作業を致します。ご期待ください。中にはまるで宝石のようなお茶もご紹介出来ることでしょう。
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