病原菌は(マラスミウス クリニセクイ)手触りもまるで硬い毛みたいです。これが入っていたら「髪の毛?」と思われるかも知れません。ただ、ほとんどは摘採面の下にしかないので製品に混入することはあまり無いでしょう。※画像は今回の園地のものではありません。念のため。
屋外にある永年性の農作物である茶の園地には常に虫や菌がいます。つまり特定の虫や菌が大量に発生するのか、バランスしているのかです。病気や虫に負けない健康的な茶樹を育てる。品種や資材を利用し病気や虫が発生し難い環境を作る。どれもとても難しい事です。慣行の栽培に使用出来る農薬が使えない「無農薬」が難しいとされるのは「病気」や「虫」の発生に対して特効薬が無い事です。丹精し、育てて来た茶樹を守れない辛さは言葉にならないものだと思います。無農薬有機栽培を選択するというのはとても「勇気」のいる事なのです。
勘違いしないでほしいのは「放任栽培」と「無農薬栽培」は全く異なります。時折、そんな大間違いな商品も見受けます。適当な物語をつけて放任の荒れたような茶園から葉を摘んで売るなどというのは都合のいいただのお金儲けでしかありません。無農薬有機で慣行に負けないような美味しい良いお茶を作る努力をする。そこにこそ技術としての「農業」があるのです。 |