錦園が取扱いますこの園地の杉山八重穂はメジャーな産地ではなく、摘み採りについてメディアを賑わす事はないのですが、県内の露地栽培茶ではどこよりも早いお茶です。(余談ですが、その年の初揉みは縁起もかついで良い日にちを選ぶので極早生の産地では摘採日が重なる事もしばしば。)
さてこの杉山八重穂の生産者と話しをしていたところ、「ここまで安定してトップを切って生産が出来るようになったのはここ10年なんですよ。それまでは霜害に会ってしまいお茶になるのは3年に1回でした。これも温暖化の影響なのかもしれませんね。」と知らされました。(※この茶園は栽培が始まって約30年です。)昔は霜が降りそうな夜は家族で霜除けの菰(こも)を持って夜に茶園に行ったとも。
地球環境が変化する中、その様子をお茶からも知る事が出来るのかも知れません。人に丹精されて、宝石のような美しい新芽。摘み採りの日まであと僅かです。どうぞ、天候に恵まれますように。
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