日本茶専門店 錦園石部商店 
titel 杉林の中の茶
杉林の中です。
 「杉林の中にお茶の樹が生えている??」実は静岡の山間地を歩いていると時折目にする光景です。1本、2本ではなく結構な本数で見られる場合もあります。「これが野生のお茶の樹か?」と思われる方もいるかもしれませんが、その多くは杉が植えられる以前に茶畑だった所です。(よく見れば在来ではなく、いかにも「ヤブキタ」だなあという茶の樹もあります。)

 この他にも、ハイキング道で茶畑や放任茶園(その多くは葉っぱが少なく、まるでホウキみたいです。パッと見ただけではお茶とは気がつかないでしょう。)を見かけたりします。ある意味、静岡ならではな光景かも知れませんね。


お茶の樹ですね。
 様々な姿の茶樹を見ていると力強く元気なものはやはり人の手で育てられているものです。人の手が離れた園は驚くスピードで荒れてしまいます。生産家の高齢化が進んだせいか、つい最近に放任茶園になってしまったなという所も少なくないのが残念です。

 最近の大きな気候変動、環境負荷軽減のために行われている減肥の流れや、茶の価格下落(特に2番茶)などによって、年々生産者ごとの園地の格差が広がっている感が強くなっています。この負の螺旋を止めるにはどうしたらよいのか?大きな大きな命題です。小さな専門店の錦園ですが私に出来る事はなんなのかを常に考えています。お茶の未来が明るいものとなりますように。

2006年02月24日 石部健太朗



良い道具による充実のティータイム


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