日本茶専門店 錦園石部商店 「日本茶のテイスティング」 
titel 日本茶のテイスティング
テイスティングをしている様子。

 知人の紹介で日本茶を体験してみたいという外国の方(マリオさん)にお会いし、日本茶のテイスティングを7時間近くに渡って行いました。マリオさんは日本茶をこれまで飲んだ事がほとんどなく、ワインやチーズなどのテイスティングに長けている方。日本茶について先入観のない感想が聞けるよい機会でした。

 午前中は「上級煎茶」、「中級煎茶」、「玉露」、「くき茶」、「玄米茶」、「ほうじ茶」を審査形式でテイスティングし、その後にそれぞれのお茶をスタンダードな方法でいれて、その味の違いを体験して頂きました。(日本人でもこれらのお茶をちゃんといれ比べたり、審査をした事があるという人は少ないでしょうね。)

 興味深かったのは「ほうじ茶」を飲むシチュエーションを「リビングでリラックスしたりする時」にいいお茶と表現された事です。確かに、ほうじ茶は気楽に楽しめるお茶とされていますが、先入観の無い感覚の中からも同様なイメージが導き出されたというのはちょっと驚きました。












 午前中に代表的な日本茶を体験し、午後は錦園のコアなお茶の連続テイスティング。同品種の平地と山間地栽培茶の違い。品種の味香りの表現。磁器の蓋碗と常滑蓋碗の茶器によるお茶の味わいの変化(中国茶・日本茶)。これらを通じて得られた感想は非常に役に立つ内容でした。詳細はまたいずれお話しすることがあるでしょう。


 自分の思い込みではなく、産地特長や茶器による味わいの違いに方向性がある事を確認出来たのは私にとっても大きなステップだと感じています。


※左の画像は各蓋碗による浸出液のテイスティングをした後です。

2005年8月21日 石部健太朗



良い道具による充実のティータイム


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