早場所の丸子でも最初の頃に摘採された園です。来年に向けて力強く成長して行くであろう事が想像されて嬉しくなります。
お茶には早生、中生、晩生があります。現在もっとも生産量の多い品種「やぶきた」は、実は防霜ファンなどの整備がされる前、最も早く摘採出来る品種だったといわれています。(やぶきたより早生の品種は霜害にあってしまった。)
お茶というと何かとても伝統のあるもののようにイメージされますが、私達のよく知っているお茶の歴史は案外新しいものです。やぶきたが急激に増えたのは奨励品種となった昭和30年以降。私達の生活に今のスタイルのお茶が定着したのは最近の出来事。シチュエーション、気分によって、同じ茶葉を使いながら自在に味香りを変化させる。これこそが「お茶をいれる。」ということです。 |