Nishikien.com 茶専門店 錦園石部商店  店主 石部健太朗(日本茶インストラクター#02-0362) お茶にまつわる様々な事柄。〜owner's talk〜 
titel 急須の蓋
 急須と蓋。急須を使っていて壊してしまう所はどこか?
  1. 注ぎ口:お茶をいれていて器に当ててしまう。
  2. 蓋  :落として割る
  3. 蓋受け:蓋を当ててしまって欠いてしまう。
  4. 取っ手:落として折る。
  5. 本 体:落として割る。

 多くの場合、買い替えるか、次の致命的な破損まで使い続けるケースがほとんどです。

 ただひとつ2の場合に「あの、蓋だけありませんか?」のお問い合せを頂く事があります。お気持ちはよくわかります。ボディは全くの無傷で蓋だけが割れてしまったりすれば「なんとかならないかなあ。」って気持ちになるでしょう。

 ところが、常滑焼きで蓋と胴の合わせの精度が良いものほど、「なんともならない」のです。申し訳ありません。なぜなら、

 蓋と胴はセットされたまま窯で焼かれ、最終的な蓋の擦り合わせまで「対」で作られます。鋳込みとはいえ、厳密に同じものはひとつもありません。中でも「蓋」と「胴」の部分の合わせは個体差が一番わかりやすい所。違う蓋をのせてもガタついてどうにも使い難いことになります。

 壊れてしまったらやはり、買換えをお薦めします。

2005年5月14日 石部健太朗



良い道具による充実のティータイム


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