Nishikien.com 茶専門店 錦園石部商店 店主 石部健太朗(日本茶インストラクター#02-0362) お茶にまつわる様々な事柄。〜owner's talk〜
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亀の甲羅か、テーブルサンゴか?天竜の茶園。
在来の茶園話題つながりです。新茶時期が始まる前に天竜茶の産地を見て回った時の様子です。このテーブルサンゴ(というか、テーブルもしくはベッド?)のような茶園に遭遇しました。(何度か天竜へ行っているのですが今まで気がつかなかった。)名称は「瀬尻の段々茶園(龍山村)」。天竜川沿いに走る国道からも垣間見られます。ぺったりとした平畝と強烈な傾斜。視覚的にかなり感動。
天竜の上流域は傾斜地ばかりで効率的なお茶の生産はかなり困難な状況です。在来の茶園もあちこちに残っています。よく目にする直線的な畝ではなく「亀の甲羅」のようなものが在来の園地です。
静岡でももっとも古い土質の上の在来茶園。製造は35kの小さな機械。昭和のお茶がここには残っています。静岡の安倍川上流域とは異なる山間地茶の味と香り。大切にしていきたいお茶ですね。
2005年5月4日 石部健太朗
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