石部はペットボトル(ドリンク)のお茶ってすごいなと思っています。均一の味で手軽に飲めるお茶であることは何にしても素晴らしい。お金を支払って、物品が動いていくことの基本は「等価交換」。常に望むクオリティが手にはいり、裏切らない。リーフでは不可能である「完成品」の提供が出来ています。※お茶はお湯などを使用して出来た「浸出液」が完成品です。
もう少し、ドリンクのお茶を考えてみます。
・使用されている原料の茶葉に大きな差は無く、トップメーカーが「無香料、国産茶葉使用」となれば後発の製品はそれにならわざるをえません。(※ほぼ同じ価格帯の茶葉を原料としていますから、大きな差などがあるはずも無いと考えるのが妥当でしょう。オマケ、製品のイメージキャラクターで選べばいい?)
・茶系ドリンクは陳列されたときに「濁り」や「沈殿物」があること、個体ごとに色が異なることは好ましいとは思われません。(濁りを商品特長にしている一部の商品を除く。)結果、それが無いように徹底的にクリアな状態を作り上げて製品としますから「こく」のような部分を望むのは難しくなり、味を薄いと感じる原因のひとつとなります。
このような事をつらつらと考えると、現状において味が濃く、飲みごたえをある程度無理なく作れる茶系ドリンクは「アルミのショット缶に入った製品」に行き着くのでは?中身が見えない容器を使用すれば、外観を気にすることが無くなり、必要以上のろ過をしなくても良くなります。(これはお茶の味のコクや飲みごたえに繋がります。お茶はデリケートな飲料であり、光を嫌います。少なくとも光が当たる状況で良い影響があるはずもありませんので保存中の劣化を防ぐ面でも優れるでしょう。)また、ショット缶はレトルトの工程も無く、味を損ねる工程が少ないのです。(この点はペットボトルも同じ。)
リーフのお茶のアドバンテージはあるのか?以前に「茶っぱでいれる。」といったコピーがありましたが、味の面でペットボトルより美味しく無いリーフのお茶もゴロゴロしています。浸出液の成分がリーフでいれた方が濃いなどと主張するのも「添加」が可能なドリンクにとっては意味がない。手軽さ、成分面でリーフはドリンクのお茶にかないません。
リーフのお茶にあってドリンクのお茶にはない良さ。それは「半完成品」であること。半完成品を完成させる工程、時間経過によって起きる「変化」。製品の向こうにある自分が生きる国の自然。ヒントはいっぱいあります。
大切なのは「リーフ」でしか出来ない事はなんなのか?を考える事です。 |