Nishikien.com 茶専門店 錦園石部商店  店主 石部健太朗(日本茶インストラクター#02-0362) お茶にまつわる様々な事柄。〜owner's talk〜 
titel 新茶とお湯の温度。熱いお湯も使ってみましょう。
新茶に熱いお湯を注ぐ。
 伊勢丹B1フロアにてお茶をいれる日々もあと残すところ2日となりました。さて、新茶についてお客様と話していると聞かれるのが

「新茶は冷ましたお湯でいれなくてはいけないんですよね。」

これは大きな勘違いです。どんな温度であれ、使うお湯の温度を固定してしまうのは、お茶の楽しさを半減させる事です。積極的に使うお湯の温度を変化させてみた方が、お茶の豊かな表情を見る事が出来ます。甘く旨味が強いだけが日本茶の美味しさではありません。

 では何を目安にするのか?

 ヒントのひとつは「茶葉の開き具合」です。

湯温の高低に関わらず「茶葉がふわりと緩んだ時」に手早くいれます。湯温が高ければ早く緩みますし、低ければゆっくりと弛んで来ます。湯温に縛られず、茶葉の様子でお茶をいれる事が出来るようになったら、濃さは「茶葉の量」で調整する。これが「お茶の味、香りをコントロールしていれる事」の大きなヒントです。

ちなみに石部は、多めの茶葉を使いながら熱めのお湯でいれるのが一番好きですね。とっても贅沢ないれ方ではありますけれど。

2005年4月22日 石部健太朗



良い道具による充実のティータイム


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