Nishikien.com 茶専門店 錦園石部商店  店主 石部健太朗(日本茶インストラクター#02-0362) お茶にまつわる様々な事柄。〜owner's talk〜 
titel 日本の伝統色「鉄色」の茶器
 仕事をしていて悩むことのいくつかが商品名と色についての表現。最近、特に悩んだのは「職人急須 宝生庵」と「常滑蓋碗 宝生庵」の色。

 黒でありながら色合いの中に緑を含んでいる土の色。「茶葉」の色に似てもいる。ただ「黒」とか「深緑」といってしまうには何か違う。

 つらつらと調べていて「これは!」となった色が日本の伝統色の中の「鉄色」でした。

 「鉄色」は焼いた鉄肌のような色。ごく暗い青緑。堅実なイメージの色で江戸時代に流行したそうです。

職人急須 宝生庵
 器をひいてくれる職人さんのイメージにもぴったりと感じ茶器の色として使うことにしました。

 常滑焼らしいきめ細かな土によって作られた器は使うたびにその色合いを深めます。お茶を楽しむパートナーとして欠く事が出来ない「茶器」。器によって変化する味香りを活かしながら、お茶の時間をさらに面白く出来るといいなと思います。

常滑蓋碗 宝生庵※試作品
 伊勢丹地下の呈茶イベント中は急須を常に6点展示販売します。ろくろによる製作だからこそ生まれる変化をそれぞれお客様に楽しんで頂こうという主旨。

 色合い、雰囲気、手触り、軽さ、これまでの急須とは一線を画する急須とお茶好きの方や茶器に興味のある方達に喜んで頂いております。

 お近くにおいでの際は是非、手にとって比べてくださいませ。

4/15〜4/24までの
販売ディスプレイ(伊勢丹にて)
2005年4月20日 石部健太朗



良い道具による充実のティータイム


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