Nishikien.com 茶専門店 錦園石部商店  店主 石部健太朗(日本茶インストラクター#02-0362) お茶にまつわる様々な事柄。〜owner's talk〜 
titel 新茶時期ですね。やはり、基本は・・・
 ここ2年ほど、4月中旬から八十八夜前頃までの期間、静岡の伊勢丹にて市内早場所の新茶を呈茶販売をしています。時々「大走りのお茶は無理にお茶を摘んで早いだけだ。」なんて声が聞かれるのですが、それは誤解です。お茶の基本は「茶園」にあります。「良いお茶を作る」ということは「茶園で良質な茶葉を育てる事」。そして、「適期摘採」。大走りといっても無理に摘み採るのではなく、栽培地、品種などのファクターによって平均的な場所よりも摘採時期が早いだけです。つまり、適期摘採をしているに過ぎません。そして摘採日ごとに同じ産地、同じ工場であってもお茶は違います。1日過ぎればその分、葉の硬化は進みます。「お茶は日にちには勝てない。」と言われる事がありますが、これは昨日よりは今日が必ずお茶は「コワく(硬く)」なる事を意味するのです。
お茶の拝見中。前日と、前々日のお茶を比較しています。
 と言うわけで、最近の石部は朝にまず、前日製造のお茶の様子を確認し、製造の良し悪しを見極め、翌日以降の出来上がりを予想した上で仕入の量を決めてから伊勢丹に向かいます。

 途中の道行きは産地ゆえに茶園の中を通るようなもの。車中から眺めたりしつつ、時にはクルマを停めて茶園を覗いてみたりしています。ちょっと厄介なのは優秀な生産者の茶園が「少し寄道?」すれば見れたりする時。その気持ちに抗し切れない場合もしばしばで、伊勢丹に入るのが遅刻寸前となる事も。イカンですねえ。ホント。でも、ワタシらしいといえば、あまりにもワタシらしい。

市内、内牧にて。優秀な生産者の茶園に引き付けられて撮影。ネットの間の自然仕立て茶園の素晴らしさは、かなり感動します。
2005年4月18日 石部健太朗



良い道具による充実のティータイム


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