紅ふうきは、花粉症の一次、二次予防や、抗アレルギーに効果が期待されている品種茶です。名前に「紅(べに)」がつく品種は紅茶用の品種です。紅茶品種は一般的に、発酵(現象としては酸化)特性に優れるようにタンニンが強いものが多く、紅ふうきも例外ではありません。タンニンは味としては苦渋いもので、これが強い品種を紅茶のように発酵させず、緑茶のようにお茶にすると苦渋味が強く飲み難くなってしまいます。
さて、紅ふうきに含まれる抗アレルギー効果が期待されている成分は「メチル化カテキン」とよばれるもので、これは紅茶としてしまうと残念ながら、無くなるか、極めて少なくなります。つまり、「メチル化カテキン」を残す為には紅茶とせず、緑茶もしくは緑茶に近い状態のお茶とする必要があるのです。
毎日飲むものだから少しでも美味しく、飲みやすくを考え、採用したのが苦渋味を少なくする事が出来る釜炒り製法でした。(日本茶の製造方法としてポピュラーなのは蒸気を使用した「蒸し製法」。これに対して熱した金属等により生葉を炒って作るのが「釜炒り製法」です。)※蒸し製よりも釜炒りとした場合の方がメチル化カテキンの残存量が多くなるといった報告もあります。(生葉内の水分を使って「釜炒り茶」は炒り蒸しの状態で製造をする為に成分の流出が少ないからなのでは?とも考えられます。)※さらにご興味のある方はYahoo Japanなどで「べにふうき」をキーワードで検索なさってください。結果内に「べにふうき(茶農林44号)栽培・加工マニュアル」というPDFがあります。これは野菜茶業試験場のサイト(http://vegetea.naro.affrc.go.jp/)内のダウンロードファイルです。(2005年11月5日現在)
使用目的が個人に限られる場合が多いので、商品形態を粉末タイプの個別包装とし携帯性にも優れるようにしました。粉末化することによって苦渋味はさらに感じ難くなります。(スティックはひとつひとつを窒素充填包装としてあります。)
紅ふうきは薬ではないので、万人に効果があるというものではありませんが、多くの方から効き目があったというお話しや、症状が楽になりましたとの感想を頂いております。少しでもお役にたてれば幸いです。