お茶にまつわる周辺知識

「深蒸し煎茶」と「秋落ち」

 深蒸し煎茶は蒸熱時間を普通蒸し煎茶に比べて長く取り、茶葉自体も細かくなるのが一般的です。蒸熱時間が長い事と粉が多い事は「乾燥不足」へとつながる場合もあり、かつては荒茶の水分が8パーセントにもなってしまったケースも有ったようです。

 荒茶の水分は5パーセントであれば合格とされ6パーセントでは乾燥不十分と判定されます。乾燥不十分のお茶は通常の保存方法では時間経過と共に品質が劣化してしまい、この事を「秋落ち」などと呼んだりもします。

※乾燥不足で劣化するのは深蒸し煎茶に限った事では有りません。当然、普通蒸し煎茶であっても発生しうる現象です。


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