2003年4月13日 天気:晴れ

 いよいよ、茶摘みの季節です。

 本日は、ホントなら「初摘み」の予定日。ところが昨夜から雨。午前6:00頃まで霧雨があり、日延べ。

 ならば、嵐の前の静けさと今年のお茶作りへの期待を茶園で満喫しようと思い、山へ登りました。

 色とりどりの山桜を遠目に眺め、お茶を飲む。贅沢ですね。

 今回は、メンバーのひとり「みぃ」さんが手作りのお菓子を持って来てくれました。

 てなわけで、山小屋でお茶会。お茶は「水見色かおり」の摘みたての生葉を使用。

 生葉を手のひらに置き、「パシン!」とひと叩き。ガラスの急須へいれてから熱めのお湯を注します。ある意味、まさに旬な茶園スペシャルな味わいです。

 そして、お菓子が絶品でした。これが手作りとは・・・

 いや、驚きました。ごちそうさまでした。

 水見色かおりには、兄弟品種があります。母が同じで父が違う品種で「摩利支(まりし)」といいます。※摩利支は登録品種

 左が摩利支、右が水見色かおりです。茎の太さと色合いが違いますね。


 お茶の樹の間を昇り降りしていると足元にトカゲが飛び出したりしてきます。そのほかにも蜂の羽音が聞こえ、色々な生き物が見られます。

 永年性の農作物である茶の樹の畑に、命の輪が生まれる事をこの茶園では実感出来ます。

 農と食、環境と人、明るい未来へのヒントがこの園にはあるのではないか?そんな思いがふと、よぎる私でした。

2003/04/13 Ken Stone
日本茶インストラクター
#02-0362

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