水見色かおりのコンセプト |
巷にはファーストフードの店が多く登場し、それらにともなってペットボトルのお茶が定位置を確保しています。食生活の変化の中にあって日本茶も新しい味、薫りを模索することが必要な時代かと思います。刺激の強い味にも負けない存在感のあるお茶、人工香料の氾濫する食品群の中にあっても存在感の持てるお茶。そんな日本茶があってもいいのではないだろうか。むしろ多様な消費者ニーズに答える為には必要な事なのではないかと考えています。
<品 種>
以上が品種の条件でした。 <栽培> 肥料は自家配合によるオリジナルで、有機100%の「ぼかし肥(魚、蟹、菜種粕、米糠などを、山の微生物の力を借りて発酵させたものもの)」を使用しています。上手く出来た時の肥料のかおりは芳しいもので、様々な発酵食品を連想させ、出来上がったお茶の味や香りの隠し味として影響しているのではとも思うほどです。 防除は天然物を主体にした保護材を主に使用しています。緊急避難的に年に1、2回農薬を使用する事もありますが、使用時期は6〜7月頃ですので摘採をする4月までには約8ヵ月の有余期間があります。農薬という農業資材を最大限に少量しか使用しないというのは、とても難しい事なのですが「元気な茶の樹は害虫や病気を寄せつけない。」という事を信念としています。 収量や品質維持を「防除」だけにとらわれず『総合的に栽培体系を組み立てる』ことによって行い、環境負荷の低減をしつつ良い製品を作りあげていく事が大切であると思っています。 <製 法> 現在の蒸し製緑茶の主流である「新鮮香(お茶の青々とした植物ような香り)」を重視するということから離れてみました。 製品が出来てもそれをどうやって販売してゆくのかが大きな課題です。大きな特長を持つということはその評価もはっきりと分かれるということが考えられます。よい製品の製造は出来てもひとりの力で多くの人達に紹介しいくというのは難しい問題です。 <最後に> 水見色かおりというお茶を世に出すにあたり、ある意味、茶の業界の風通しの悪い部分を取り払い、生産者から消費者までが望む「美味しいお茶つくり」が出来たと考えています。 そして、これこそがまさに「フロンティア」なのではないかと思います。多くの方達にお茶を通じて幸せをお届け出来れば幸いです。 |
水見色かおり生産者 山森 美好
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