2006年7月に開催されたOZONE夏の大茶会においても好評だった「静岡の釜炒り茶」。中でも「麗しの茶」と名づけたお茶は中国茶ファンの方達にとても喜んで頂けました。この「麗しの茶」は静岡市に植えられた金萱茶(台茶12號)を使用して作った釜炒り茶でした。
香りのよい新しいお茶をご用意したいとの思いから、生産家の方々と2000年に台湾へ製茶研修へ行き、2002年には阿里山の茶工場へ。数年の間に色々なことがありましたが台湾との交流、生産家の努力によって2006年に静岡産金萱茶の釜炒り茶が誕生しました。苗を植えて3年、手摘みによる摘採がやっと出来るようになり総生産量は僅かに3kg程度のお茶です。日本の土地に育ち、作られたお茶はちゃんと日本茶らしい雰囲気を兼ね備えて出来上がりました。
現在、麗しの茶は金萱茶だけですが今後は「翠玉(台茶13號)」「四季春」なども出来る予定です。この他にも釜炒りに向くと期待しているお茶はいくつかあり「香寿(印雑系在来)」や「藤かおり」「蒼風」「さくらかおり」はその代表格です。静岡市の茶産地から個性豊かなお茶が誕生します。実に楽しみなことです。ご期待ください。