日本茶専門店 錦園石部商店 
titel 日本茶インストラクターとしての仕事
画像は本文と少し関係があります。
 今年も日本茶インストラクターの一次試験が近づいてきました。数年前になりますが、私も受験前にかなり焦っていた記憶があります。受験なさる皆さまのご健闘を祈ります。

 この資格を仕事に役立てているのは日本茶喫茶(和カフェ)や茶業関係者がその代表格かもしれません。中でも一般の方が日本茶喫茶などを開業をなさろうとするのであれば、日本茶全般の知識を知ることや、開業後の肩書きとしても取得なさるのが望ましい資格でしょう。お茶を仕事にするのなら「ただお茶が好き」だけではなく、一度はちゃんとお茶について勉強をするのもいいものです。

 私が日本茶インストラクターとしての仕事を振り返り、面白かったのは常滑商工会議所からご依頼を頂いたの職人諸氏への日本茶のセミナーでした。意外に思われるかも知れませんが例外を除いて、お茶を扱う者は茶器の事を知らず、茶器を作る方々がお茶の事を知りません。セミナーは「急須の中ではどのような事が起きているのか?」「湯温による味、香りの違いは?」に主眼をおいた体験型にて進めました。物を作り出す方達が対象でしたので言葉ではなく感じて頂くのが大切と考えたためです。体験型を基本にして全2回のセミナーとなりました。

常滑急須プロジェクト http://www.toko.or.jp/kyusup/kousyukai.htm

  この他、講義ではなくインストラクターらしい仕事として思い出されるのは某有名陶器店より依頼された販売スタッフ向けの急須に関してのコメント製作です。内容は形や大きさの異なる8種類の急須にあった茶葉(茶種や価格)、使い方、楽しみ方のアイデアなどを提案させて頂くというものでした。インストラクター、アドバイザー、一般の方の協力を頂いて官能審査とアンケートを実施し、その結果をもとにしながらコメント及び資料を製作したのですがとても楽しく出来た仕事のひとつとなりました。


2006年11月01日 石部健太朗



良い道具による充実のティータイム


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