日本茶専門店 錦園石部商店 
titel 器の中では何が?
 お茶をいれるというのは実に面白いものです。同じお茶であっても使用する茶器によって味わいに違いが出るのを体感した方も少なくないのではないでしょうか。仲間内では「茶器特長」なんて言い方をしながら、磁器や陶器、せっ器(常滑焼や万古焼)によっていれるお茶の種類やグレードを考えたり、特長にあわせてお湯の温度やタイミングなどを変えたりしています。茶器の持っている癖を考えながらいれると言ってもいいかもしれません。

 多くのお茶は急須に茶葉をいれてお湯を注ぎ、蓋をして30〜120秒の待ちます。この間に急須の中ではどんな事が起きているのだろう?外気温の影響は?蓋をしたのとしないのとではどんな違いがあるのか?

 実にこまごまとした疑問が出ては消えます。そんな様々な「?」が溜まると「ちょっとやってみようか。」となり簡単な実験をしたり、茶器による味わいの違いの統計をとったりします。

 ちなみに画像は蓋の有る無しで、器の中でどのような対流が生まれているのかを見てみようとしていた時のものです。想像していたのとは異なる結果を目の当たりのすることもありますが、実に興味深いものです。


2006年10月23日 石部健太朗



良い道具による充実のティータイム


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