日本茶専門店 錦園石部商店 
titel お茶の花の季節
 茶園に花が見られるようになってきました。品種や環境、整枝によって咲くタイミングは色々ですがかなり長い期間目にする光景です。さて、静岡では秋整枝が行われています。一日の平均気温が19度以下になると芽の成長がとまり、お茶は休眠にはいります。厳寒期にむけて葉は硬化し、寒さに耐えられる体を作っていくのです。(お茶は霜や寒さに弱いイメージがありますが、ちゃんとハードニングが進めば−10度でも耐えられるとされます。)夏から今頃までに健康的に育ってこれたかが来年の新茶に繋がります。
 ぱっと見ただけではお茶畑はみんな同じに見えるかも知れませんが、良く見てみるとかなり違いがあり生産家の方々のお茶への取り組みがわかります。永年性の農作物であるお茶を育てていくというのは一朝一夕に出来る事ではなく、素晴らしい園を作っている生産家の技術や努力には感動を覚えます。

 力強く育った親葉、健康的に育った美しい枝、来年の新茶になるかわいらしい芽、季節を通じて茶園はとても楽しい場所です。工芸作物としての「日本茶」は日本人の感性がとてもよく現れたものです。

 時代の流れとともに効率化を問われ、お茶もその姿を変えてきました。そしてもちろんこれからも変わっていくのでしょう。得たものと失ったものはなんなのか?失ったものの中にもきっと大切な何かがあるように思えます。

2006年10月21日 石部健太朗




良い道具による充実のティータイム


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