日本茶専門店 錦園石部商店 
titel 静岡市の奥山、標高800m 天空の茶園へいざ赴かん。
 静岡市葵区横沢「東頭」
 年一作しかしない標高800Mの自然仕立て茶園は日本中を探してもここだけといってもいいでしょう。

 ※グーグルアースでも茶園を見つける事が出来ます。

35.1543757974, 138.266867622

 途中で園主の築地さんが足を運んでくださり、参加者とお茶の話しをしたりミニ講演?などもして頂けました。せっかくなので築地さんの手による「築地東頭」「築地香駿」「築地山峡」を呈茶。特に「東頭」は築地さんに「上手くいれたなあ。」と珍しくお褒めのコトバを頂戴しました。
 これは「あぶり茶」製造中。燃えてしまわないように、焦げてしまわないようにが難しい。親葉が黄色味を帯びつつ、パリッとした感じになったら頃合です。
 東頭の茶園にて、あぶり茶やなんちゃって雲南老茶をつくり楽しんできました。急峻な山道を登り、標高800Mの茶園へ行くイベントでしたから、とにもかくにも天気が心配されましたがごらんの通り、本当に良い天候に恵まれました。

 爽やかな秋の一日、怪我もなく楽しい時間を過ごせました。(又、今回は急遽、中国、雲南での民族や現地のお茶事情に詳しい田島氏もご参加くださりプーアル茶や民間茶についてのこぼれ話もうかがう事が出来ました。)

 10時〜11時にかけて参加者と合流。途中、休憩などをしながら茶園に到着したのはだいたい正午くらい。日本カモシカからの食害を避ける為のネットを開けて、モノラックにて荷物やらお弁当を搬入。お湯を沸かしたり、あぶり茶をする火を起こしたり、お茶づくりの為の在来茶をとってきたりしながら昼食。

 「なんちゃって雲南老茶」は実に簡単。適当な鍋に水をいれて在来の親葉を投入。蓋をしてから火にかけ水がなくなってちょっと焦げるくらいまでおいたら、茶葉を取り出し天日などで乾燥。あとは煮出し番茶みたいにして飲むだけです。最初は殺青不良のような酸っぱい香りもしますが、そのうちに気にならなくなります。(これがそれなりに美味しかったりするのでびっくりです。)実にアバウトなお茶。
 出来たお茶を持ち寄りのマイカップにて。ここでしか楽しめないお茶の味わい。製品ではない「茶」の楽しさを満喫出来ます。

 さて、あぶり茶のあじわいは?

「ラ、ラプサンスーチョン?(正山小種)」
「そ、それはラプサンに失礼でしょう。」


 静岡の自然環境、丹精された東頭の茶園、そのお茶をつくる人達。お茶を知れば知るほどにその素晴らしさがわかります。ここでは当たり前のことを当たり前にしているだけです。そして、それゆえに尊く稀有である現実。

 茶園での姿やお茶に関わる人々との交流などを通じ、多くの人に世界的にもユニークで珍しいお茶「日本茶」の本当の姿を知っていただきたいものです。またの機会、そう遠くない未来に茶園へご一緒いたしましょうね。

 最後になりましたが、掲示板などを通じての募集にご協力をいただきました日本茶インストラクター静岡県支部日本茶大好き♪女性の集い♪井戸端Tea Plan翠香の皆さまありがとうございました。

2006年10月16日 石部健太朗




良い道具による充実のティータイム


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